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【香港】感染リスク通知アプリ、16日から運用開始[社会](2020/11/12)

香港政府は11日、利用者の行動記録から新型コロナウイルス感染者と接触した可能性を通知するスマートフォン向けアプリの運用を、16日から始めると発表した。利用者が気づかないうちに感染を広げてしまうリスクを減らすのが目的。利用は任意だが、政府は行動履歴を把握する習慣をつけてほしいと市民に呼び掛けている。

アプリの名称は「安心出行(リーブ・ホーム・セーフ)」で、ダウンロードは無料。店や施設などに提示されたQRコードを読み込むと場所と時間が自動的に記録される。感染が確認された患者と同時間帯に同じ場所にいるなど濃厚接触が疑われる場合に利用者に通知し、健康に関する助言を行う仕組みだ。

政府はプライバシー保護を重視し、利用者に個人情報の入力を求めたり、衛星利用測位システム(GPS)の位置情報などを他の目的に使うことはないと説明。行動履歴は保存から31日後に自動削除するという。

11日時点で公共・民間合わせて6,000カ所超が取り組みに参加する。具体的には、政府庁舎やスポーツ施設、病院、郵便局、図書館、街市(公営市場)、商業施設などのほか、飲食店やバー、カラオケ店、銀行などさまざまな業種の店舗や施設で使えるようになる。タクシー業界も協力し、域内で走る全1万8,000台が参加する。参加業者などは順次拡大していく考えだ。

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