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【ミャンマー】選挙から2週間で感染急増の恐れも=専門家[社会](2020/11/17)

ミャンマーの公衆衛生の専門家らは、新型コロナウイルス感染者が増加する恐れがあると警告している。8日に実施された総選挙で、一部の投票所で「密」が発生したことや、選挙後に勝利を祝う国民民主連盟(NLD)の支持者らが集結したためだ。

フロンティア・ミャンマー(電子版)が13日伝えた。今回の総選挙では、新型コロナ感染の危険があるにもかかわらず、多くの有権者が投票所に足を運んだ。投票率は前回選挙を上回り、70%を超える見通しだ。

都市部などを中心に、一部の投票所では投票を待つ長蛇の列ができ、密が発生した。また、NLDの支持者らが8~10日の夜、最大都市ヤンゴンのNLD本部前などに集結した。

こうした状況に、保健・スポーツ省傘下の感染症対策を担当する部署の担当者は、「総選挙後の有権者による集会で感染が拡大した場合、5~7日後に感染者が増加する」と指摘。同省の元高官で公衆衛生専門家のキン・マウン・ルゥイン医師は「有権者が保健・スポーツ省の指示に従わなかった場合、投票日から2週間後に感染者が急増する」と述べた。

同担当者は、「マスクやフェースシールドを着用し、手指消毒を行った有権者については、投票所で感染した可能性は低い」とも説明。各投票所では、有権者やスタッフに医療用のマスクやフェースシールドなどが配布され、検温や手指消毒が行われた。

保健・スポーツ省は投票日以降にNLD支持者の集会が相次いだことを受けて10日、30人を超える集会の禁止をあらためて通達し、違反者に警告した。

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