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【中国】秋の広州交易会が開幕、特設サイトを改善[経済](2020/10/16)

中国最大規模の展示商談会「第128回中国進出口商品交易会(広州交易会)」が15日に開幕した。新型コロナウイルスの影響で、春季(第127回)に続きオンラインでの開催となった。前回同様、交易会のウェブサイト内にクロスボーダー電子商取引(越境EC)の特設サイトを設置。春季は特設サイトに「粗さ」が目立ったが、今回は内容に磨きをかけた。

交易会のウェブサイトにアクセスし、バイヤーとしての登録を済ませると、サイトを通じて商談や取引ができる。サイト内に「電子・家電」など16の商品区分を設ける形式は春季と同じ。今回はこれに加えて「バーチャル会場」を設け、画面上に立体的な展示会場を再現した。実際に展示会へ足を運ぶような感覚を疑似的に体験できるよう工夫を凝らしている。

春季と同様、ライブ配信型のインターネット通販「ライブコマース」の手法を導入した出展企業による実演販売が行われる。前回は「ライブ配信」と銘打ちつつも、録画を再放送する配信も含まれていた。今回はこの点を改善し、配信動画を「配信中」「配信済み」「まもなく配信」の3つに区分した。15日午後3時時点のライブ動画の配信数は5,188本だった。また前回は準備期間が短かったためか、ライブ配信の撮影現場が「いかにも急ごしらえ」といった印象だったが、今回は2回目といったこともあり、配信内容がより見やすいものとなっている。

商務省によると、今回の交易会の規模は春季と同程度となった。出展企業は約2万6,000社で、展示商品数は240万点を超えた。200余りの国・地域の輸入業者(バイヤー)が参加を申し込んでいる。会期は24日までの10日間となっている。

広州交易会は毎年春と秋に広東省広州市で開催され、主に中国企業が展示する製品を海外から訪れる輸入業者(バイヤー)が買い付けにくる。例年は市内のコンベンションセンターで開催しているが、今春は新型コロナの影響で6月に延期し、初めてオンラインで開催した。

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