【香港】香港とシンガポール、往来再開で原則合意[観光](2020/10/16)
香港政府とシンガポール政府は15日、新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的とした両地間の渡航規制を一部緩和し、隔離期間なしで往来できる「エア・トラベル・バブル」協定に原則合意したと発表した。互いに新型コロナウイルスの感染をほぼ抑え込めていると判断した。向こう数週間で詳細を詰め、適宜発表する見通し。
両政府は14日開いたオンライン会議で、協定に調印した。香港とシンガポールはともにアジアの主要航空ハブであり、今後、航空機による海外往来再開に弾みが付くとみている。
合意内容によると、旅客の往来の目的は問わない。両地が相互承認する新型コロナの検査を受け、結果が陰性である旅客が対象。旅客は相手国・地域に入境後、強制検疫や自宅隔離措置を免除され、行動制限を受けない。
ただし、航空機は特定の便への搭乗を義務付ける。このほか、エア・トラベル・バブルの実施規模は、両地の新型コロナの感染状況に応じて、随時見直すとした。
香港政府の邱騰華(エドワード・ヤウ)商務・経済発展局長は15日の記者会見で「双方にとって重要な一里塚になる」と強調した。オンライン会見したシンガポールのオン・イェクン運輸相は「将来的には他国・地域とも同様の枠組みを設けるためのモデルにしたい」と述べた。