【ベトナム】乗車用ヘルメット、９割が基準不適合［運輸］（2020/10/09）

ベトナムでバイク用などに使用されているヘルメットのうち約９割が品質基準を満たしておらず、事故発生時に乗車している人を守ることができないとする調査結果が公表された。７日付トイバオ・タイチン電子版が報じた。

国内で乗車用ヘルメットの普及を進めるＡＩＰファウンデーションなどが、ホーチミン市と北部タイグエン省で大人と子供が使用しているヘルメット540個を無作為に集めてテストを実施。その結果が７日、国家交通安全委員会とＡＩＰファウンデーションが開催したセミナーで報告された。

報告によると、テストしたヘルメットの25.9％が、シェル（外殻）が薄く、衝撃吸収材がないなど、実態としては野球帽と同様で、バイク用ヘルメットとはみなせない物だった。全体として、基準適合のヘルメットはわずか10.5％で、残り89.5％は不適合だった。

国家交通安全委のクアット・ベト・フン副委員長は、「今回の結果を元に、当局がより詳細で全面的な調査を実施し、バイク・自転車用ヘルメットの品質を向上させる具体的な政策を打ち出してほしい」と話した。