【インドネシア】飲料水工場に太陽光発電、中ジャワで最大[公益](2020/10/08)
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フランスの食品大手ダノンのミネラルウオーター「アクア」をインドネシアで製造販売するダノン・インドネシアは6日、中ジャワ州クラテン工場に設置した屋根置き型太陽光発電設備が完成したと発表した。発電容量は2,919キロワットピーク(kWp)。同州の太陽光発電としては最大規模となる。ダノン・アクアはこれまでも太陽光発電の利用を推進しており、2023年までに国内17工場に設置する計画。
クラテン工場の屋根置き型太陽光発電設備は、年間4ギガワット(GWh)時の発電が可能。年間3,340トンの二酸化炭素(CO2)の排出を削減できるという。同工場は、ダノン・インドネシア傘下のティルタ・インベスタマが運営している。
ダノン・インドネシアはこれまで国内工場で太陽光発電設備の設置を進めてきた。2017年には西ジャワ州チヘラン工場に、容量770kWp、東ジャワ州バニュワンギ工場には同378kWpの設備を設置。2カ所合わせて1,295トンのCO2排出量削減を実現した。
23年までに17工場へ導入する目標達成に向けて、来年には西ジャワ州ムカルサリ工場、チアンジュール工場、ランプン州タンガムス工場、北スマトラ州ランカット工場、バリ州のマンバル工場、西スマトラ州ソロック工場にも導入を計画している。
これらの発電容量は合計6,079kWp。発電量は年間7.9GWh、CO2の排出削減量は年間5,858トンとなる。
17工場すべてで設置が完了すれば、総出力は1万5,000kWp、年間21GWhの発電が可能で、年間1万6,633トンのCO2を削減できる。
中ジャワ州内には現在、官民合わせて127カ所の屋根置き型太陽光発電設備が稼働している。総出力は5,199kWp。
同州政府は、インドネシアで最大の太陽光発電設備を持つ州になることを目指しており、州内の再生可能エネルギーの利用率を11.6%(18年時点の20年予測)から25年には21.3%に引き上げる目標を掲げる。