【シンガポール】国民・永住者の８月失業率4.5％、上昇加速［経済］（2020/10/08）

シンガポールの人材開発省が７日に公表したリポートで、国民および永住権（ＰＲ）保持者の失業率は８月に4.5％となり、前月から0.4ポイント上昇したことが明らかになった。上昇幅は前月の0.3ポイントから加速した。新型コロナウイルスの流行に伴う経済低迷が背景にある。

人材開発省は、重症急性呼吸器症候群（ＳＡＲＳ）が流行した2003年９月の6.2％、世界金融危機が起きた09年９月の4.9％に比べ、今年８月の失業率は低い水準にあると説明。ただ今後数カ月間に、失業率の悪化が加速するか注意が必要だとした。

８月の国民のみの失業率は4.6％、外国人も含めた全体の失業率は3.4％だった。

同省は雇用環境の悪化を受け、８月以降、週１回程度のペースで雇用情勢に関するリポートを発行している。失業率については月次の数字を公表するという。