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【カンボジア】上期の自動車輸入台数、コロナ影響で27%減[車両](2020/10/08)

新型コロナウイルス感染症の拡大が、カンボジアの自動車業界に深刻な影響を及ぼしている。上半期(1~6月)の自動車輸入台数は、前年同期比26.8%減の3万5,807台だった。クメール・タイムズ(電子版)が7日に伝えた。

財務経済省によると、上半期の輸入台数は前年同期の4万8,892台から1万3,085台減少。この結果、自動車・機械類が総輸入に占める割合も前年同期の42.4%から31.5%に低下した。輸入全体の低迷により、上半期の政府の関税収入も22%減の12億米ドル(約1,270億円)にとどまっている。

自動車などの輸入販売を手掛ける流通大手RMA(カンボジア)の米フォード車販売部門で、ゼネラルマネジャーを務めるセン・ウォエウン氏は、新車、中古車の1~8月期の販売台数は前年同期比で約3割減少したと報告。新型コロナの収束状況が不透明であることから、今後の販売も低迷する可能性が高いとの見方を示した。

首都プノンペンで主にトヨタ車を取り扱う中古車販売業者も、新型コロナの感染拡大後に売り上げが9割近く落ち込んだと報告している。

一方でRMAのセン・ウォエウン氏は、今後新車の購入が増加すると予測している。カンボジアでは新車販売数に占める中古車の割合が約8割に達しているが、同氏は「新車と中古車の価格差が縮小していることから、品質や安全性の面で新車を購入するケースが増えている」とコメントした。

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