【シンガポール】太陽光サンシープ、米ＦＢと電力供給契約［公益］（2020/10/06）

サンシープは、米フェイスブックと太陽光エネルギーの供給契約を交わした（サンシープ提供）

シンガポールを拠点に太陽光発電事業を手掛けるサンシープ・グループは５日、米フェイスブック（ＦＢ）のシンガポール拠点と太陽光エネルギーの供給契約を交わしたと発表した。再生可能エネルギーの大量導入につながる「バーチャルＰＰＡ（電力購入契約、ＶＰＰＡ）」と呼ばれる契約で、国内の太陽光発電のＶＰＰＡとしては最大規模という。

ＶＰＰＡは、需要家が再生可能エネルギーを長期にわたり、一定の価格で調達できる仕組み。企業は、再生可能エネルギーで作った電力の価値を証券化した「グリーン電力証書（ＲＥＣ）」を発電事業者から購入することも可能だ。

サンシープは、公営住宅（ＨＤＢフラット）や政府機関の建物の屋上で発電している太陽光エネルギーをＲＥＣとしてフェイスブックに販売。フェイスブックは、主に同社がシンガポールに開設するアジア初のデータセンターで使用する電力を対象にＲＥＣを活用し、二酸化炭素（ＣＯ２）排出削減に取り組む。

フェイスブックは、グループ全体で使用する電力を全て再生可能エネルギーで賄い、温室効果ガス排出量を2017年比で75％削減する目標を掲げている。サンシープとの契約はこうした環境対策の一環となる。