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【香港】「第4波」の香港襲来は近い、専門家が警鐘[社会](2020/10/06)

香港の医療専門家が、新型コロナウイルスの感染「第4波」の香港到来が近いとして、警鐘を鳴らしている。感染経路不明の症例や域外からの感染者の入境、インフルエンザ流行シーズンなどの複数の要因が絡み合っているとの見方だ。サウスチャイナ・モーニングポスト(電子版)が5日伝えた。

香港大学公衆衛生学部のベンジャミン・カウリング教授(疫学・生物統計学)は、第4波は予想よりも早く始まる可能性があると指摘。ソーシャルディスタンス(社会的距離)を保たなければ、域内の感染者が少なくても第4波は発生すると警告した。感染防止のための規制が緩和され、バーやカラオケなどの営業再開が認められたことで、リスクが高まっていると主張している。

香港中文大学医学部呼吸器学科の許樹昌(デビット・ホイ)教授と香港大学医学部の梁卓偉(ガブリエル・リョン)学部長もこの見方に同意し、域外からの入境再開による流入症例拡大リスクを懸念している。許氏は、第1~3波と同じように、第4波も域外からの感染者の入境によって引き起こされるとの見方を表明。梁氏は、域外からの感染者が増えれば、域内の感染の鎖と混じり合って、感染拡大の規模が非常に大きくなると指摘した。

また、冬になりインフルエンザの患者が急増すれば、新型コロナの感染拡大への対応が複雑になるとみられている。梁氏は、今年はインフルエンザの予防接種が一層重要だと指摘し、大規模な予防接種の必要性を訴えた。

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