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【タイ】三菱パワー、ヒンコン火力発電所に設備供給[公益](2020/10/01)

ヒンコン・ガス火力発電所の発電設備などに関する調印式=9月29日、タイ・バンコク(三菱パワー提供)

ヒンコン・ガス火力発電所の発電設備などに関する調印式=9月29日、タイ・バンコク(三菱パワー提供)

三菱パワー(横浜市)は9月30日、タイの独立系発電業者(IPP)であるヒンコン・パワーが西部ラチャブリ県に建設するヒンコン・ガス火力発電所(出力140万キロワット=kW)向けの発電設備の契約を締結したと発表した。

最新鋭のM701JAC形ガスタービン2基で構成される天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を、フルターンキー方式で納入する。併せて25年間の長期保守サービス契約(LTSA)も締結。2024年3月に1基目、25年1月に2基目のガスタービンの商業運転開始を予定している。受注額は明らかにしていない。

同発電所は、ラチャブリ県ムアン郡ヒンコンに建設する。完成後の電力は、タイ発電公団(EGAT)と25年間の電力売買契約(PPA)を結んでいる。

ヒンコン・パワーの持ち株会社ヒンコン・パワー・ホールディング(HKH)には、地場発電大手のRATCH(ラート)グループとガルフ・エナジー・デベロップメントがそれぞれ51%、49%を出資している。

三菱パワーは、三菱重工業と日立製作所が共同出資していた三菱日立パワーシステムズ(MHPS)が三菱重工の完全子会社となり、今年9月1日付で現在の社名に変更した。三菱パワーは、前身のMHPSを含め、ラートおよびガルフに対してガスタービンを累計22台を納入することになり、発電所の総出力は計1,500万kWに達する。

■建設工事はシノタイが受注

一方、ラート・グループは29日、ヒンコン・ガス火力発電所の建設工事について、地場ゼネコン大手シノタイ・エンジニアリング・アンド・コンストラクションと請負契約を結んだと発表した。

タイ証券取引所(SET)への報告によると、請負金額は税込み88億610万バーツ(約293億4,000万円)。工期は43カ月。

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