【カンボジア】国内のコロナ感染者、13日ぶり確認[医薬](2020/09/29)
カンボジアで26日、13日ぶりに新型コロナウイルスの感染者が確認された。陽性判定が出たのはハンガリー人男性。この男性は、結果判明前に北西部シエムレアプの隔離施設から無断で外出。州当局などが捜索するという騒ぎを引き起こした。クメール・タイムズ(電子版)が28日に伝えた。
カンボジアで陽性者が確認されたのは、英国人男性の感染が明らかになった今月13日以来。
このほど陽性が確認されたハンガリー人男性は、フランスから韓国経由で13日に入国。到着後14日間の隔離期間中は所定の宿泊施設での滞在を求められていた。入国当初の検査では陰性だったが、男性は2度目の検査で陽性と判明。しかし男性は結果が明らかになる前に所定の宿泊施設を抜け出し、絵画を購入するため外出していた。
男性は最終的にシエムレアプのホテルで発見された。絵画購入時にはマスクを着用し、短時間だけ目的地の建物に滞在していたとされるが、当局は男性との接触者を追跡。外出時に男性が利用したトゥクトゥク(3輪タクシー)の運転手とその家族らを捜し出し、14日間の隔離を要請した。男性の妻は26日の検査で陰性が確認されたという。
隔離期間中に施設を抜け出した隔離対象者はハンガリー男性で8人目。うち中国籍の2人は現在も行方を確認できていない。