【インドネシア】ＰＣＲ検査の上限価格、90万ルピアに設定［医薬］（2020/10/05）

政府は２日、ＰＣＲ検査の上限価格を90万ルピアに設定したと発表した（財政開発監督庁提供）

インドネシア政府は２日、国内で実施されるＰＣＲ検査の費用の上限を90万ルピア（約6,400円）に設定したと発表した。実施機関によって検査費用が大きく異なるとして、医療機関などが規制を求めていた。

保健省と財政開発監督庁（ＢＰＫＰ）が合同記者会見を開いて発表した。ＰＣＲ検査にかかる人件費や設備費などのコストから上限価格を算出した。近く公布する保健相回状の施行後に上限価格を適用するという。

インドネシア私立病院協会（ＡＲＳＳＩ）は先に、高額な検査費用を請求している医療機関があるとして、検査費用を150万ルピア程度に設定するよう保健省に求めていた。ただし地元各メディアによると、同協会のファジャルディン氏は３日、自前で検査できない医療機関は検体を他の医療機関や研究所に送付しなければならないなど、検査にかかるコストは一定ではないと指摘。「コストに関する基準も設けなければ、全国の検査態勢に支障が生じかねない」と懸念を示した。