【台湾】台湾製コロナワクチン、21年2Q発売か[医薬](2020/09/30)
台湾衛生福利部(衛生省)の陳時中部長(衛生相)は28日、台湾製の新型コロナウイルスワクチンについて、2021年第2四半期(4~6月)にも発売できるとの見通しを示した。域内の接種率は、同年第3四半期(7~9月)に総人口の約6割に達するとみている。29日付工商時報などが伝えた。
陳部長は「現時点のワクチン開発のデータと評価はいずれも良好で、十分に期待が持てる」と指摘した。
発売する開発先には触れていない。現在台湾では国光生物科技(アディミューン)、高端疫苗生物製剤(メディジェン・ワクチン・バイオロジクス)、聯亜生技開発(UBIアジア)の3社が新型コロナウイルスワクチンの第1相(フェーズ1)臨床試験を進めている。
ワクチン接種は、医療従事者や防疫関係者、警察官、軍人、介護施設の従業員、65歳以上の高齢者、19~64歳の高リスク疾患の患者を優先する。9月末には約1,358万人の接種完了を目指す方針。
衛生福利部の中央流行疫情指揮中心によると、新型コロナウイルスワクチンの保存や輸送に絡む課題については、物流会社や台湾政府系研究機関の工業技術研究院(ITRI、工研院)などと話し合いを進めている。