【香港】東亜銀行、保険子会社の売却手続きへ[金融](2020/09/25)

香港地場銀行大手の東亜銀行(BEA)は23日、全額出資の生命保険会社、東亜人寿保険(BEAライフ)の売却手続きを進めると発表した。世界的な低金利やフィンテック(ITを活用した金融サービス)の登場によって銀行の収益環境は厳しさを増しており、香港・中国本土の銀行業務に集中して収益基盤を再強化する。外電によると、売却額は5億~6億米ドル(約525億~630億円)に上るとみられている。

東亜銀行は今年3月、米大手投資銀行ゴールドマン・サックスを財務アドバイザーに指名し、業務と資産の全面的な見直しを進めると発表。直後には保険事業の売却検討が報じられていた。

東亜銀行の共同最高経営責任者(CEO)、李民橋(エイドリアン・リー)と李民斌(ブライアン・リー)の両氏はリリースの声明で、東亜人寿保険の売却によって「より戦略的に重要な事業に優先して取り組むことができる」と意義を強調。香港と本土で中核的な銀行業務に専念していく方針を示した。

東亜銀行の有力株主で、過去に対立が続いた米ヘッジファンド、エリオット・マネジメントのジョナサン・ポロック共同CEO兼最高投資責任者(CIO)も「東亜人寿保険の売却は(事業見直しの)第一歩になる」と支持を表明した。

東亜人寿保険は東亜銀行の支店などで生命保険商品を販売。2019年の保険料収入は48億HKドル(約650億円)に上った。

東亜銀行は、金利低下によって収益の根幹である利ざやが縮小していることから、資産管理業務などに注力し、金利収入を補う手数料収入を増やしていく方針も示した。

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