【インド】三井物産と日本曹達、農薬企業に出資[農水](2020/09/25)

三井物産と日本曹達は23日、共同で設立する特別目的会社を通じ、インドの農薬企業ブハラット・インセクティサイズ(BIL)の株式56%を取得したと発表した。世界5位のインドの農薬市場の成長可能性の大きさから出資を決めた。インドの農薬企業への出資は両社ともに初めて。日本曹達にとっては販売拠点の設置となる。

BILは1977年の創業で、インドで農薬の製造、販売、輸出を手掛ける。三井物産はこれまで農薬の原体や中間体の取引を通じBILと信頼関係を構築してきた。取得した株式56%の内訳は、三井物産が45.9%、日本曹達が10.1%。出資額は非開示。

インドは世界5位の農薬市場で、食糧需要の増加を背景に今後もさらなる拡大が見込まれる。三井物産の広報担当者によると、同社にとって今回の出資はインドだけでなくアジアで初めての農薬企業への出資となる。三井物産の保有する幅広い事業分野とのシナジー(相乗効果)や日本曹達の競争力の高い農薬製品の普及を通じてBILの事業を拡大させ、インドの食糧の安定供給や農家の生産性向上に貢献したい考え。

日本曹達の農薬事業は日本と欧州が主力。インドで2017年に設立した完全子会社のニッソー・ケミカル・インディアは市場調査や製品開発などの事業を手掛ける。販売はこれまで代理店や商社を通じて実施してきたが、今回の出資により販売拠点を設置したことになる。日本曹達の広報担当者によると、BILはインドの農薬市場で一定の事業基盤を築いており、販売だけでなく製造機能を持つことが強みだ。まずは日本に持つ製造機能を活用し自社製品をインドで販売するが、中長期的にはインドでの製剤化なども視野に入れる。

BILは北部ハリヤナ州バハドゥルガルとジャム・カシミールのカスアに工場を持つ。

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