【ベトナム】カネカが医療カテーテル新工場、3倍に増産[医薬](2020/09/24)
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カネカは23日、ベトナム南部ビンズオン省に医療用カテーテルの新工場を建設すると発表した。投資額は約10億円。2022年1月に稼働させる。新工場が稼働すれば、現地の生産能力は3倍に増える。
ベトナム法人カネカメディカルベトナム(旧カネカファーマベトナム)が、既存工場の隣接地に新工場を建設する。カネカは、日本とベトナムで各種カテーテルを生産しており、世界各国の需要拡大を受けてベトナムの増産を決めた。両国の具体的な生産能力は公表していない。
今後は、米国やアジアなど海外市場への販売を強化し、2025年の医療機器の売上高1,000億円を目指す。20年3月期の実績は、医療機器と医薬品を合わせたヘルスケアソリューション全体が464億円だった。
広報担当者によると、カテーテル需要は、新型コロナウイルス感染拡大を受けて一時的に落ち込んだが、足元で回復してきている。世界各地の高齢化で三大疾病(心疾患、脳疾患、がん)の患者数が増えており、カテーテル需要も拡大していくと見込んでいる。
カネカメディカルベトナムは2005年設立で、資本金は1,082億ドン(460万米ドル、約5億円)。医療用カテーテル製品の組み立て加工を手掛ける。