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【台湾】中華電信、5G敷設期間を2年短縮へ[IT](2020/09/14)

台湾通信最大手の中華電信の謝継茂董事長は11日、第5世代(5G)移動通信システムのネットワーク敷設に要する年数を従来の5年間から3年間に短縮すると発表した。5G基地局の設置スピードを上げる。工商時報などが伝えた。

5G基地局の年末までの設置は従来計画から1,000局増やして5,000局とする。来年末までには従来の8,500局から1万局に増やすことを目指す。政府が5Gネットワークの敷設に対する補助を積極化することを追い風とする。

中華電信の5Gネットワーク向けの資本的支出(研究開発や設備投資などに充てる費用の総称)は総額600億台湾元(約2,173億4,500万円)。業界では、今年の同分野の資本的支出が従来計画から10億元程度積み上がって110億元前後になるとの見方もある。

謝董事長によると、中華電信の5Gユーザーは現在までに10万人を突破。年末までに30万人を目指す目標は達成できる見通しだ。

中華電信は、24年に第3世代(3G)の通話サービスを終了する方針。

■基地局設置に約半額を補助

台湾国家通訊伝播委員会(NCC)はこのほど、通信業者が設置する5G基地局の費用のうち最大49%を補助すると明らかにした。基地局1局の設置費用は300万元で、NCCは147万元の補助金を出すことになるという。

資金は政府の大規模インフラ投資計画「前瞻基礎建設計画(前瞻計画、前瞻=展望の意)」から拠出する。5Gインフラ建設の補助に関する予算額は21~24年に266億5,000万元。

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