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【シンガポール】アップル、政府と健康管理サービスを提供[IT](2020/09/17)

米アップルは、シンガポール政府と健康管理サービス「ルミヘルス」の提供で提携する(アップル提供)

米アップルは、シンガポール政府と健康管理サービス「ルミヘルス」の提供で提携する(アップル提供)

米アップルは16日、シンガポール政府と同国住民の健康を管理する新たなサービス「LumiHealth(ルミヘルス)」の提供で提携すると発表した。コロナ下の運動不足で健康面の不安を抱える人が増えているため、国民に健康的な生活を送ってもらうことを後押しする。自社製品の販促につなげる狙いもあるようだ。

ルミヘルスは、シンガポール政府が推進する「スマート国家」構想の一環として、アップルと健康促進庁(HPB)が共同開発した。アップルの腕時計型端末「アップルウオッチ」のほか、同端末と同期した「iPhone(アイフォーン)」の専用アプリを通じて提供する。

サービスの期間は2年間。10月末から開始する。利用者の年齢や性別、体重に応じて水泳やヨガなど多様な運動を奨励。「銀河系探検家」と世界中を旅する設定で、ゲーム感覚で進められるようにした。期間中に目標を達成するとポイントを付与し、最大380Sドル(約3万円)分の商品券を進呈する。

シンガポールでは、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務や在宅学習が広がる中、健康面の不安を抱える人が増えている。アップルと同国政府はルミヘルスを活用し、国民に健康的な生活を送ってもらうことを目指す。

アップルのジェフ・ウィリアムズ最高執行責任者(COO)は、「シンガポールは世界でも有数の高い医療技術を持つ。ルミヘルスを通じて市民のさらなる健康増進に貢献したい」と述べた。

アップルは15日、アップルウオッチの新製品「シリーズ6」を発表した。血中酸素濃度を測定できるようにするなど健康管理機能を強化しているのが特徴だ。

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