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【カンボジア】4月の収入、1月から平均3割減少=調査[経済](2020/09/14)

カンボジアの労働者の4月の収入は1月から平均で約3割減少し、4人に1人は全く収入のない状態だった――。カンボジアのシンクタンク、フューチャーフォーラムとアンコール・リサーチ・アンド・コンサルティングが、このような調査結果を明らかにした。クメール・タイムズ(電子版)が10日伝えた。

調査は、首都プノンペン、南部のカンポット州、コンポンスプー州、南東部スバイリエン州、北西部シエムレアプ州の中小企業労働者と農家を対象として、米国の非政府組織(NGO)アジア財団とオーストラリア政府の支援で実施。長期的な研究の一環として、新型コロナウイルス感染症の影響を調べた。

収入の減少は、公的な雇用契約のないインフォーマルセクターや、教育水準の低い労働者の間で特に大きく、就労分野によっても差が開いた。娯楽・性産業従事者の4月の収入は1月と比べ85%減少。一方、農業従事者の収入は25%減にとどまった。

地理的な差も大きく、プノンペンより地方での収入減が大きかった。4月が無収入だった労働者は、1月の「25人に1人」から「4人に1人」へと大幅に増加した。

カンボジア政府は、新型コロナの影響を受けている貧困・脆弱(ぜいじゃく)世帯向けに現金給付プログラムを実施。約56万世帯を対象に、毎月2,500万米ドル(約26億5,400万円)を支出している。

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