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【フィリピン】中銀が初の債券発行、18日に入札開始[金融](2020/09/11)

フィリピン中央銀行は9日、独自の債券を初めて発行すると発表した。市場本位の金融政策にシフトする戦略の一環で、18日に入札を開始する。

第1弾として償還期限が28日の短期債を発行する。発行枠は約200億ペソ(約437億円)を予定しているが、市場の反応を見極めた上で、入札日の2日前に決定するという。今後は市場の動向と流動性予測に沿って、発行額を段階的に増やす方針を示した。

中銀は、金融システムの流動性を調節するための新たな手段となるほか、政策金利に上下限を定める「金利コリドー(IRC)方式」に基づく金融政策の運営を支えるのが狙いと説明。「金融政策のスタンスの変化を示すものではない」とした上で、調達した資金で金融システムへの資金供給を増やすことができるという利点も挙げた。

中銀は物価が異常に変動した場合に限って、市場操作を目的に独自の債券を発行することが認められている。2019年の中銀法改正により、平時の起債も可能となった。

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