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【香港】ZTOなど中国3社、香港で上場審査開始[金融](2020/09/11)

米国に上場し、香港への重複上場を目指す物流大手、中通快逓(ZTOエクスプレス、上海市)など中国本土企業3社に対する香港取引所(HKEX)の上場審査が最終段階に入ったもようだ。10日には本土でピザチェーン「必勝客(ピザハット)」を運営する米系本土外食大手の百勝中国控股(ヤム・チャイナ・ホールディングス)が同取引所に重複上場。米中対立激化を背景にした中国系企業の「回帰」の動きが加速している。

10日付信報などによると、香港取引所は近く、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場し、宅配事業を中核とする中通快逓のほか、ナスダック上場の電子商取引(EC)支援サービス大手、宝尊電商(バオズン、上海市)、同じくナスダック上場のバイオ製薬大手、再鼎医薬(ザイ・ラボ、同)の3社に対するヒアリング審査を実施する。

3社ともそれぞれ米国や本土の投資銀行が上場幹事会社として審査事務などを支援しており、香港上場による資本調達額は合計で271億HKドル(約3,710億円)前後になるとみられている。

中通快逓と宝尊は本土のEC最大手、阿里巴巴集団(アリババグループ)の出資を受けている。

米市場の9日終値で計算した3社の時価総額はそれぞれ255億5,500万米ドル(約2兆7,100億円)、23億8,900万米ドル、58億7,800万米ドルだった。

■百勝中国が香港上場

百勝中国は10日、香港取引所に上場した。米NYSEとの重複上場となる。

初値は410HKドルで、公募価格の412HKドルを0.5%下回った。その後も売り注文が続き、終値は公募価格に対し5.3%安の390.2HKドルだった。

同社は香港上場により30億8,300万HKドルの資本を調達した。

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