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【シンガポール】通年の成長率予測マイナス6%、金融庁調査[経済](2020/09/08)

シンガポール金融管理庁(MAS、中央銀行に相当)が7日発表した最新の民間エコノミスト調査で、2020年通年の国内総生産(GDP)成長率の予測値は、中央値で前年比マイナス6.0%となり、前回調査から0.2ポイント低下した。建設業やホテル・飲食業の見通しが悪化している。

MASは四半期ごとに民間エコノミストによる経済見通しを調査している。今回は8月に実施し、28人から回答を得た。前回は5月に行っていた。

通年の予測値が下落するのは今回で3回目となる。業種別では、建設業の成長率が11.6ポイント低下のマイナス23.0%と、大幅に下落した。ホテル・飲食業は3.1ポイント低下のマイナス29.1%だった。

一方、卸売・小売業は前回のマイナス12.8%から下げ幅が縮小し、マイナス6.4%となった。製造業は2.3%、金融・保険業は4.9%でプラスを確保した。いずれも前回の予測値よりやや上昇した。

■7~9月の予測、マイナス7.6%

20年7~9月期の成長率の予測値は、中央値で前年同期比マイナス7.6%だった。金融・保険業以外は全てマイナス成長になる見通しだ。

どの業種も、4~6月期の実績より7~9月期は改善するとの予測だが、建設業(マイナス25.0%)とホテル・飲食業(マイナス30.0%)は引き続き2桁台のマイナスと予想されている。

このほかの20年通年の経済指標については、個人消費の伸び率見通しが、中央値で前年比マイナス11.8%となり、前回調査のマイナス5.2%から大幅に悪化した。

通年の輸出額(石油と再輸出を除く=NODX)は、中央値で前年比4.5%増加するとの予測だ。前回の0%から見通しが改善した。

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