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【香港】一田の上期売上高は16%増、スーパー好調[商業](2020/09/07)

香港の不動産開発大手、新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ)傘下の日本式百貨店「一田百貨(YATA)」はこのほど、2020年上半期(1~6月)の売上高が前年同期比16%増だったと明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大によって自宅で過ごす人が増えた影響で、スーパーマーケット部門が39%増と好調だった。4日付信報などが伝えた。

スーパー事業は香港島の西環店と九龍の新蒲崗店の2店が増収率5割を達成した。一方、客離れが進む百貨店部門の売上高は減収率が2桁に上り、スーパー部門と明暗が分かれた。

黄思麗(スザンナ・ウォン)最高経営責任者(CEO)はスーパー部門について、「新型コロナ感染症の終息後もこの調子を維持できるとは限らない」と慎重姿勢を示した。百貨店部門の下半期(7~12月)の見通しについては、「新型コロナ感染症の流行が落ち着くに従い回復に向かうと考えてはいるが、百貨店単体で今年増収を確保する可能性は低い」と語った。

年内は中秋節用の贈答品を売り込むキャンペーンなどを強化し、一田全体で増収を目指す。

■沙田に新業態店

一田百貨は6日、新界地区・沙田に新業態店「KONBINI便利ストアby YATA」をオープンした。

新鴻基が開発を手掛けたホテル「帝逸酒店(アルバ・ホテル・バイ・ロイヤル)」の1階で営業を始めた。売り場面積は3,771平方フィート(約350平方メートル)で、小型スーパーの位置付け。店内にはセコマ(札幌市)が展開するコンビニエンスストア「セイコーマート」のオリジナル商品を販売するコーナーを設置し、飲料品を中心に70種類余りの日本製品を扱う。

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