【台湾】マイクロン、高雄橋頭園区に工場設置か［ＩＴ］（2020/09/02）

メモリー世界大手の米マイクロンが、高雄市の産業団地「南部科学工業園区（南科）高雄橋頭園区」に工場を設置するとの観測が出ている。現在の主力生産拠点である桃園市と台中市に加え、拠点を南部にも広げて生産能力を拡充することになる。１日付工商時報が伝えた。

高雄市の陳其邁市長は８月17日、「大企業が高雄への投資を検討している」と発言。業界では、この企業がマイクロンとの見方が強まっている。

台湾科技部（科学技術省）の担当官によると、南科管理局は積極的にマイクロンに同園区への工場設置を呼び掛けているという。

高雄市の羅達生副市長は、「マイクロンは近年、中部科学工業園区（中科）での投資を強化しているが、高雄が次の拠点になると信じている」と期待感を示した。マイクロンの中科への投資額は少なくとも8,000億台湾元（約２兆8,800億円）の規模。

マイクロンは「工場拡張や台湾への投資について、いかなる推測についてもコメントしない」と表明した。

■来年末に開発開始目標

台湾内政部（内政省）と行政院（内閣）農業委員会（農委会）は８月31日、橋頭園区について、2021年末までに入居予定企業が工場建設地を選定できるよう計画を進める方針を示した。