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【ミャンマー】ココ諸島でハイブリッド発電、日系が受注[公益](2020/09/02)

ミャンマー最大都市を抱えるヤンゴン管区政府は、ココジュン郡区(ココ諸島)に太陽光発電とディーゼル発電を組み合わせたハイブリッド発電所を建設する。京セラコミュニケーションシステム(KCCS)グループの現地合弁会社「京セラコミュニケーションシステム・キネティック・ミャンマー(KCKM)」が受注した。

政府が保有するココ諸島には海軍基地や刑務所が立地し、人口は約1,000人。KCKMは300世帯を対象に、出力500キロワット(kW)の太陽光発電システムとリチウム電池、ディーゼル発電を組み合わせたハイブリッド発電所を整備する。

国営メディアによると、ヤンゴン管区政府は30億チャット(約2億4,000万円)の投資を見込む。9月に着工し、12月に完工する見通しだ。

ココ諸島ではこれまでディーゼル発電で電気を賄っていた。ヤンゴン管区の財政・計画・商業委員会の幹部によると、ハイブリッド発電所の建設で、電力が24時間使用できるようになる。現在、電力の利用は午後6時~深夜に限られている。

ハイブリッド発電所の建設費用は、ヤンゴン管区政府が出資する。ココ諸島では娯楽施設の建設やココナツ農園の設置が検討されており、24時間の電力供給体制の構築によって、外国投資や雇用の拡大が見込まれる。

先月6日には、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相が同島を訪れ、クリーンエネルギーによる電化計画を住民に公表した。

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