【マレーシア】阪急阪神エクスプレスが新拠点[運輸](2020/09/01)
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阪急阪神エクスプレス(大阪市北区)は8月31日、マレーシア・パハン州の州都クアンタンに拠点を開設すると発表した。同国で8カ所目の拠点で、マレー半島東海岸では初となる。
現地法人、阪急阪神エクスプレス・マレーシアがきょう9月1日、クアンタン港に近いゲベン工業団地内で、海上輸出入貨物を中心に取り扱う事務所の営業を開始する。倉庫の面積は5万8,000平方フィート(約5,388平方メートル)。
阪急阪神エクスプレスの担当者はNNAに対し、インドネシアから部品を輸入し、完成車を輸出する日系大手自動車メーカーによるノックダウン(KD)部品の輸入全般をサポートすると説明した。このほか、税関に近い立地を生かし、同工業団地に進出する日系企業をターゲットに通関業務を含む地域密着型のサービスを展開する。
同担当者によると、航空系の日系フォワーダーが、地場企業の買収ではなく独自に東海岸に進出するのは初めて。素材系などの日系企業が進出する同工業団地で、航空・海上フォワーダー、倉庫業務で需要を開拓する意向を示した。
阪急阪神エクスプレス・マレーシアは、1994年4月に首都クアラルンプールに本社を設立。クアンタン事務所のほか、ペナン州ペナン島とジョホール州ジョホールバルに支店、クアラルンプール国際空港(KLIA)、ペナン州バターワース、スランゴール州クラン港、ジョホール州パシルグダンに事務所を展開している。