【タイ】LCCノックエア、1~6月は84億円赤字[運輸](2020/09/02)
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7月に経営破綻したタイの格安航空会社(LCC)ノック・エアラインズが1日発表した2020年1~6月期連結決算は、純損益が24億6,900万バーツ(約84億円)の赤字だった。赤字幅は前年同期の2.5倍に拡大した。売上高は前年同期比48.0%減の33億6,800万バーツだった。
新型コロナウイルス感染症の流行により国際線の運航を休止したほか、3~5月に航空各社が相次いで国内線を運休する中、ノック・エアは唯一運航を継続したが、運航路線や便数が大幅に減少したことが響いた。また為替差損や、シンガポールのLCCスクートとの合弁会社ノックスクート・エアラインズの事業停止と会社清算も影響した。
1~6月の旅客数は50.7%減の210万人。搭乗率(キャビンファクター)は79.2%で、前年同期の88.4%から低下した。
4~6月期の連結決算は、純損益が1億3,900万バーツの赤字、売上高が前年同期比48.9%減の15億4,500万バーツだった。
ノック・エアは7月30日、中央破産裁判所に会社更生手続きを申請した。事業は今後も継続する予定で、破産法に基づいて再建を図る。