【ミャンマー】市民団体がラカイン停戦を要請、感染拡大で[政治](2020/09/01)
ミャンマー西部ラカイン州で活動している市民団体が、国軍と少数民族武装勢力アラカン軍(AA)に、停戦を求める声明を発表した。同州で拡大している新型コロナウイルス感染症の予防には、武力紛争の停止が必要と主張している。イレブン電子版が伝えた。
市民団体などが加盟するラカイン州の和平のための委員会は、8月25日付で声明を発表。同州では感染予防策のための移動制限により、紛争を逃れた避難民20万人が食べ物や衣料など生活必需品にも事欠く状況にあると指摘し、国軍とAAの双方に停戦を呼び掛けた。
委員会はまた、ラカイン州での人道支援の強化や、市民団体による支援活動の自由を認めるよう政府に求めた。
委員会は、ラカイン州と北西部チン州の紛争地帯でのインターネット接続制限の解除なども要請した。両州の紛争地帯では、治安上の理由からネット接続が第2世代(2G)サービスに限定されているが、新型コロナに関する情報を周知するためには4Gサービスが必要としている。