【ミャンマー】総選挙、予定通り11月8日に実施方針=選管[政治](2020/09/17)
ミャンマーでの新型コロナウイルス感染拡大を背景に、11月8日の総選挙の実施延期を求める声が野党から上がる中、選挙管理委員会(UEC)は14日、予定通り実施するとの考えを示した。ミャンマー・タイムズ(電子版)が15日伝えた。
UECは、保健・スポーツ省が定めた新型コロナ感染防止策を順守した上で予定通り投票を実施する方針を提示。ヤンゴン管区など感染が特に拡大している地域では、投票所の増設といったソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を確保する対策を講じる。投票を延期する地域がある場合は、10月に発表するという。
これに対し、野党の国民統一党(NUP)は、投票の延期を求める声明をフェイスブックに掲載。アラカン民主連盟(ALD)のミョー・チョー事務局長は「新型コロナと武力衝突が、ラカインの民族政党への投票を阻止するために使われている」と批判した。
少数民族政党アラカン民族党(ANP)の広報担当エー・ヌ・セイン氏は、「新型コロナの感染拡大と、国軍とアラカン軍(AA)の衝突が続く現状では、自由で公正な選挙を行うのは不可能に近い」と指摘し、投票を延期するよう要請した。
ミャンマーではヤンゴン、ラカイン州を中心に新型コロナの感染が急拡大している。