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【台湾】封止3社、華為規制で中国生産拡大を中断[IT](2020/09/01)

台湾のIC封止・検査3社は、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に対する米政府の輸出規制を受け、中国での生産拡大計画を一時的に停止した。計100億台湾元(約360億円)近い投資に影響を及ぼすとみられている。8月31日付経済日報が伝えた。

3社はセキ品精密工業(SPIL、セキ=石へんに夕)、セキ格(シガード、セキ=石へんに夕)、京元電子(KYEC)。いずれも「華為傘下のIC設計大手、海思半導体(ハイシリコン)などの事情を踏まえ、生産拡大計画を一時的に見合わせた」と説明した。11月の米大統領選の結果により華為への輸出規制が見直されるかどうかを見極めた上で、計画続行の是非を決定する。

セキ品は、海思からの要求に応えるため、半導体後工程(パッケージ組み立て工程)の全生産能力を中国に移すことを計画していたとされる。福建省晋江市の工場が海思からの受注を担い、江蘇省蘇州市の第4工場と第5工場の拡張も予定していた。

セキ格は、蘇州市の工場第2期の建設を一時停止。海思向けの検査設備約30台の購入も見合わせた。

京元電子は、海思からの受注に対応するため購入した設備150台を苗栗県竹南鎮の工場から蘇州工場に移設したが、差し戻すことを決定した。

海思が各社の売上高に占める割合は、セキ品が3割以上、京元電子は約2割。海思からの大口受注により、3社の今年の売上高は大幅な伸びが期待できるとみられていた。

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