【ベトナム】「粗悪品か不安」、EC利用者の8割以上[IT](2020/08/28)
ベトナム商工省傘下のEコマース・アンド・デジタル経済機関(iDEA)の調査に対し、電子商取引(EC)の利用者の83%が「粗悪品が届くことが不安」と答えた。現地のプラットフォームでは、中国製の模倣品販売などが横行している。サイゴン・ザイフォン(電子版)が26日に伝えた。
地場系ECプラットフォーム「センド」を通じて売られる「『ナイキ』と同様のデザインの女性用スニーカー」は、価格が15万9,000ドン(6.9米ドル、約730円)。販売業者は、中国製の製品と説明している。東南アジアのEC大手ラザダでは、「『エルメス』ブランドの高級バッグ『バーキン』と同様のデザインのかばん」が34万9,000~450万ドンで売られている。
ラザダのベトナム事業の担当者は「売られる製品を再チェックし、コピー品の販売が発覚すれば業者に罰を与えている」と説明するが、偽造品の流通に歯止めがかからない状況だ。
ベトナム電子商取引協会(VECOM)のグエン・ゴック・ズン副会長は「良質な商品を販売しなければ事業が継続しない」と警告した。消費者保護団体は、粗悪品を受け取った場合、関連機関に報告するように促している。