【インド】AIIB、ムンバイの鉄道網改善に5億ドル[金融](2020/08/26)
中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)は、インド西部ムンバイ都市圏(MMR)の鉄道網改善を目的とした「ムンバイ都市輸送事業第3期」に5億米ドル(約530億円)を出資する。
24日の政府発表によると、AIIBとインド中央政府、マハラシュトラ州政府、ムンバイ鉄道開発公社(MRVC)の4者が融資契約を締結した。同事業は輸送力の強化と安全性、サービスの質の向上の3点が主な目的で、安全対策では、線路への侵入防止と駅と車両双方の混雑緩和に重点を置く。
同事業には、AIIBのほか、中央政府が1億8,700万米ドル、マハラシュトラ州政府が3億1,000万米ドルを出資する。AIIBの融資の償還期間は30年で、5年の返済猶予期間が設定される。
ムンバイ都市圏では、通勤・通学客を中心に1日約800万人が鉄道を利用する。需要は現在も拡大し続けており、供給が追い付いていないのが実情だ。