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【インド】中小の4社に3社、事業再開も稼働率50%未満[経済](2020/08/24)

新型コロナウイルス感染症対策の全土封鎖の解除が本格化した6月以降、インド企業の大半は事業を再開したが、その活動の水準は今なお感染拡大前には遠く及ばないようだ。特に復調が遅れているとみられるのは中小零細企業で、4社のうちの3社は8月1日時点の設備の稼働率が50%にも達していない。ヒンドゥスタン・タイムズ(電子版)が22日に伝えた。

国家小規模産業公社(NSIC)が6月以降の中小零細企業の状況を調査した。結果は資料にまとめられ、中小零細企業省から内務省に伝えられている。これによると、8月1日時点で事業を再開していなかった中小零細企業はわずか9%。ただ一方で、設備の稼働率が50%以上に達していた企業の比率も26%にとどまった。

資料から、中小零細企業が抱える課題が、当初の資金不足から需要の低迷と物流や部品供給網の混乱に移行したことが浮き彫りとなった。資金不足を課題に挙げた企業の比率が6月1日時点の70%から8月1日時点は55%に低下したことが分かっている。新規受注と物流を課題に挙げた企業は、それぞれ13%から17%、6%から11%に上昇した。

中小零細企業はインドの国内総生産(GDP)の約30%を占め、4人に1人が働く。

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