【インド】伊ガス輸送大手、インド進出を計画［公益］（2020/08/21）

イタリアの天然ガス輸送大手スナムは、インドのガスインフラ市場への参入を計画している。ファイナンシャル・エクスプレス（電子版）が19日に伝えた。

同社は経営トップを通じて、インドのプラダン石油・天然ガス相と液化天然ガス、ガス貯蔵、水素燃料などの分野での協力関係の構築について協議。提携先との話し合いなどを円滑に進めるため、早期にインド事務所を開設する意向を示した。

インドでは比較的新しい運輸分野向けガス市場に進出し、圧縮天然ガス（ＣＮＧ）や液化ＣＮＧの関連技術、機材の活用などに関心を示している。

インドのエネルギー構成に占める天然ガス比率は現在６％。政府は2030年までに15％まで引き上げることを目標としていることから、スナムは「当社にとって、インドは魅力的な市場」と指摘した。

スナムの発行済み株式の31％超は、イタリア預託貸付公庫（ＣＤＰ）と中国の送電最大手・国家電網が設立した合弁持ち株会社「ＣＤＰレティ」が保有している。中国に対する政府の強硬姿勢がスナムの今後の投資に影響する可能性も浮上しているが、スナムは投資判断への影響を否定している。