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【ミャンマー】ムスリム候補5人の出馬認めず、ラカイン州[政治](2020/08/20)

ミャンマー西部ラカイン州の選挙管理委員会は、イスラム教徒(ムスリム)少数民族ロヒンギャを含むイスラム教徒5人の総選挙出馬を認めないと決定した。立候補者の資格に関する選挙法の規定を満たしていないためと説明している。電子メディアのイラワジが18日に伝えた。

総選挙は11月に実施される。却下されたのは、民主人権党(DHRP、Democracy and Human Rights Party)から立候補したロヒンギャ4人と、無所属でブティダウン郡区の下院選に立候補したイスラム教徒1人の計5人。同州選管委のトゥレイン・トゥト事務局長は、「却下の主な理由は、立候補者の両親と祖父母が、彼らが生まれた時点で市民権を持っていなかったことから、選挙法10(e)条を満たしていないため」と説明した。

DHRPのチョー・ソー・アウン事務局長によると、同党は7人の候補者を擁立したが、4人の立候補が認められなかったため、候補者は3人のみとなった。

同事務局長は、「前回の総選挙では彼らの投票や立候補が認められたのに、今回却下されたことは納得できない」として、選管委に異議を申し立てる方針を表明。「テイン・セイン前政権に続き、国民民主連盟(NLD)政権でも差別されるのは遺憾。NLDが本当に民主主義の実現を望んでいるのか疑問だ」と述べた。

出馬取り消しとなったDHRP候補者4人のうち2人はシットウェとブティダウンの2郡区の下院選、残る2人はブティダウン郡区の州議会選に立候補していた。

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