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【シンガポール】東南ア初の越境電子マネー、2社が提供開始[金融](2020/08/19)

シンガポールで交通系ICカード「ezリンクカード」を発行・運営するEZリンクと、マレーシアの金融大手CIMBグループ系列の非接触型自動決済カード運営会社タッチンゴー(TnG)は、2通貨の支払い機能を持つ越境の非接触型スマートカード(電子マネー)の提供を開始した。同様の取り組みは東南アジアで初めてという。両国間を定期的に移動する人の利便性を高めるのが狙いだ。

両社は、「EZリンク×タッチンゴー・モータリング・カード」を共同で提供する。両国間の出張や就労目的での往来が17日に再開したのに合わせて同日発表した。利用者が1枚のカードで双方の通貨で決済できるようにした。

具体的には、両国間の国境検問所のほか、シンガポールでは自動料金徴収システム(ERP)や一部駐車場の料金の支払いを可能にした。マレーシアでは高速道路の通行料、都市高速鉄道(MRT)やバスの運賃に加え、一部小売店での料金の支払いに対応させた。

両政府は7月26日、互いの国で就労する国民の定期的な往来に関する取り決め「定期通勤調整(PCA)」と、重要な公務やビジネスを目的とした相互出張に関する取り決め「相互グリーンレーン(RGL)」に合意していた。

シンガポールのEZリンクとマレーシアのタッチンゴーが共同で提供を開始したスマートカード(EZリンク提供)

シンガポールのEZリンクとマレーシアのタッチンゴーが共同で提供を開始したスマートカード(EZリンク提供)

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