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【ミャンマー】国軍トップ、権限集中のスー・チー氏けん制[政治](2020/08/13)

ミャンマーのミン・アウン・フライン国軍総司令官はこのほど、ロシア・メディアの単独インタビューで「一人の人間に権限を集中させることは危険だ」と語った。国軍と対立関係にあるアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相をけん制した発言とみられる。電子メディアのイラワジが11日伝えた。

ミン・アウン・フライン総司令官は7日、ロシアの政治雑誌のインタビューで「関係機関や他者に相談することなく、一人の人間が決定を下すことは非常に危険」と発言。国の重要事項を決めるに当たっては、国軍と政府の指導部で構成される「国防安全保障理事会(NDSC)」を開催する必要性を強調した。

スー・チー氏が率いる国民民主連盟(NLD)は、2016年3月に政権を発足させて以降、NDSCを一度も招集していない。国軍系の連邦団結発展党(USDP)が与党だった、テイン・セイン前政権では2週間ごとに開催されていた。

NDSCの委員は11人。総司令官など国軍指導部からの委員が6人と過半数を占める。大統領や外相など政府要職者の委員は5人にとどまるが、NDSCでは最終的な決定権を大統領が握る。

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