【インド】政策金利4.0%に据え置き、3会合ぶり[金融](2020/08/07)
インド準備銀行(中央銀行)は、6日に開いた金融政策決定会合で、政策金利(レポ金利)を4.0%に据え置くと決定した。新型コロナウイルスによる経済への影響を緩和し、インフレを目標範囲内に収めるため、前回の会合で引き下げた金利を維持した。
リバース・レポ金利は3.35%に据え置き、政策スタンスは「緩和的」を維持した。準備銀は、消費者物価指数(CPI)を2~6%の範囲内に収めることを中期的な目標に定める。新型コロナの感染拡大で食品の価格が上昇し、6月の消費者物価指数(CPI)は6.09%に達していた。
今後のインフレ率の見通しは、7~9月は上昇が続き、10月以降に緩和する可能性があるとした。準備銀は「豊作を見込むラビ作(冬季もしくは乾期作)で穀物の価格上昇が緩和され、食品のインフレ見通しが好転する可能性がある」と説明した。2020/21年度(20年4月~21年3月)の国内総生産(GDP)成長率は、マイナスになると予想した。