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【インド】大気社、クリーンルーム事業に本格参入[製造](2020/07/23)

空調・給排水・排気装置などの設備工事を手掛ける大気社は22日、クリーンルーム用パネルを生産するインド企業、ニコマック・クリーン・ルームズ・ファー・イーストを子会社化すると発表した。成長市場として重視するインドで、買収を通じてクリーンルーム事業に本格参入する。

7月31日付で31億8,900万ルピー(約45億7,000万円)を出資し、74%相当の株式を取得する。ニコマックは有限責任事業組合(LLP)だが、大気社の出資後に株式会社へと組織変更する。

大気社の広報担当者はNNAに対して、「インドでは製薬会社を中心に、クリーンルームの需要増が期待できる。製薬会社を主要顧客に持つニコマックに、当社の空調事業のノウハウを取り入れることで、クリーンルームと空調装置の設計・施工をワンストップで提供していく」と意気込んだ。製薬会社などでは、クリーンルームと空調システムを別会社に委託するケースがみられる。これを一括で請け負うことで、需要の取り込みを図る狙いだ。

ニコマックは2011年4月の設立で、クリーンルーム用パネルの設計から製造、設置までを手掛ける。19年3月期の売上高は17億1,200万ルピーだった。

大気社は、大気社エンジニアリング・インディアとジェイコ・ペイント・ショップ・インディアの2社を通じて、インドで主に自動車工場向けの塗装設備事業を行っている。

20年3月期のインド事業売上高は86億円で、大気社の売上高全体の3.8%を占める。ニコマックの売上高は、21年3月期の下期(20年10月~21年3月)から決算に組み込まれる。

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