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【香港】英スタンチャート、広州に大湾区拠点[金融](2020/07/21)

英金融大手スタンダード・チャータード(スタンチャート)は20日、香港と中国広東省、マカオで一体的経済圏を目指す「粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)」構想に沿った業務を拡大するため、同省広州市に地域統括拠点を設置すると発表した。総投資額は4,000万米ドル(約43億円)。今期末から段階的に営業を始める。

新拠点「大湾区中心」は日系企業も多く集まる同市天河区に設立。広州中心部の新たなランドマークと呼ばれる複合高層ビル「ICC広州環貿中心(広州ICC)」に入居する。

大湾区3地域では今後、投資や資産運用などに関わる金融規制が段階的に緩和される見通しだ。新拠点では、大湾区内の個人・法人向け銀行業務を支援し、新たなソリューションの開発・応用を進めるほか、越境銀行サービスの強化を図る。2023年までに行員を1,600人以上に増やす方針だ。

同行のビル・ウィンターズ最高経営責任者(CEO)は、「大湾区での銀行需要は大幅に増えている」と拠点開設の狙いを説明。中国の広域経済圏構想「一帯一路」や人民元の国際化、富裕層向け資産・運用を行うウェルスマネジメントなどを含むグループの優位性を集約していくと将来性に自信を示した。

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