【シンガポール】複合ケッペル、淡・海水の浄水施設稼働[公益](2020/07/15)
![](https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/leaders-online/2020/07/a2f555c7-8fbb-4622-bcf6-37da1c871520.jpg)
シンガポール政府系コングロマリット(複合企業)ケッペル・コーポレーションは14日、国内で初となる、海水と淡水の両方から飲用水を生産できる浄水施設「ケッペル・マリーナ・イースト海水淡水化施設(KMEDP)」を稼働したと発表した。
6月29日に商用運転を開始した。海水淡水化施設としては国内4番目の施設となる。中心部マリーナ湾の東側に立地し、浄水設備は全て地下化している。飲用水の生産能力は、1日当たり3,000万ガロンだ。
降雨が多い時期には、原料として貯水池を水源とする淡水を利用。乾燥する時期には海水を使って飲用水を生産する。水処理の工程で使う逆浸透膜(RO膜)には、日東電工(大阪市)の製品を使用している。
エネルギー関連部門ケッペル・インフラストラクチャー・ホールディングスの完全子会社マリーナ・イースト・ウオーターが施設の運営を手掛ける。同社は水道庁に当たるPUBから、2045年までの25年間の施設運営を受託している。