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【シンガポール】キュアテックス、日本酒のテストマーケ開始[食品](2020/07/07)

キュアテックスは、日本酒のオンライン販売・配送サービスを活用してテストマーケティングを開始する(同サービスのホームページより)

キュアテックスは、日本酒のオンライン販売・配送サービスを活用してテストマーケティングを開始する(同サービスのホームページより)

中小企業の海外販路開拓の支援事業などを手掛けるキュアテックス(東京都世田谷区)は、シンガポールで日本酒のテストマーケティングを開始する。同国への輸出実績がないブランドに販路拡大の機会を提供するのが狙いだ。

日本国内の日本酒メーカー・ブランドからテストマーケティングへの参加を募り、味やパッケージなど多様な観点から判断して5社程度を厳選する。対象商品の選定は、シンガポールのグループ会社、極品(いっぴん)の藤代あゆみ氏が担当する。同氏は、国際きき酒師や日本酒学講師の資格を持つ。

藤代氏は、「シンガポールでは純米大吟醸へのこだわりが強い人が多いほか、華やかな香りで飲みやすい日本酒が好まれる」と指摘。日本酒愛好家が増える中、こうした種類以外の商品を求めている人も多いため、需要が拡大しそうな種類を先取りして販売することを目指すと説明した。

選定商品は、極品がシンガポールで展開している日本酒のオンライン販売・配送サービス「SAKE TO GO」を活用してテストマーケティングを実施。好評だった日本酒は買い取って継続的に販売する。

参加募集は3日に開始した。テストマーケティング活動は10~11月に始める予定だ。

具体的には、「SAKE TO GO」サイトのトップページで新商品として紹介するほか、販売プロモーション、ロイヤルカスタマーへの個別提案などを展開する。

会員制交流サイト(SNS)を通じた情報発信も進める。シンガポールの大手日系百貨店の電子商取引(EC)サイトの日本関連の期間限定イベントにも出品する予定だ。

「SAKE TO GO」は今年1月にシンガポールで開始したサービス。約100種を取り扱い、最短1時間以内に配送する。同国では日本酒のオンライン販売は珍しいという。

足元では新型コロナウイルスの影響で外出できない状況にある中、日本酒を自宅で気軽に楽しめることや、最短1時間で届くサービスが好評で、新規顧客のほか、リピーター客も増えているという。

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