【インド】カフェ大手、健康志向飲料を相次いで投入[サービス](2020/06/08)
インドの紅茶、コーヒーチェーン各社は、免疫力の強化に効果があるとされる飲料を相次いで投入する。新型コロナウイルスの感染拡大や在宅時間の増大で、健康維持への関心が高まりつつある風潮を考慮した対応だ。エコノミック・タイムズ(電子版)が5日に伝えた。
チャイ(ミルクティー)チェーン「チャイ・ポイント」の創業者、アムリーク・ビジラル氏は、全土封鎖による在宅勤務の定着で、食習慣にも変化が生まれていると指摘。ハーブのレモングラスを使ったチャイやカシミーリ・カーワ(北部カシミール地方で愛飲される緑茶)などを新たにメニューに加えるとコメントした。
コーヒーチェーン最大手「カフェ・コーヒー・デー(CCD)」は、ウコンを原料としたターメリック・ラテを発売。米コーヒーチェーン大手スターバックスのインド事業を手掛けるタタ・スターバックスは、豊富なビタミンCを含有するキウイやブルーベリーを使ったスムージーなどの販売を始めた。
一方で全土封鎖の間、外出時の購入が多いアイスクリームは売り上げが大きく減少したことから、製造各社は販売の回復を期待して新たな商品の投入を計画。インド・アイスクリーム製造業者協会(IICMA)の幹部は「クリーム・ベルなどメーカー各社と科学者が協力し、免疫力を高める効果が期待できる商品の開発を進めている」と述べた。