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【タイ】亀田製菓、シンハと米菓の合弁設立[食品](2020/05/26)

亀田製菓は25日、タイのビール大手シンハ・コーポレーションとの合弁により、米菓の製造・販売を手掛ける現地法人をタイに設立すると明らかにした。6月中にシンハとの折半出資により「シンハ・カメダ・タイランド」を、バンコク東郊サムットプラカン県に設立する。

シンハが操業している既存のスナック工場を活用し、あられやせんべいなどの米菓を生産する。製品は欧米や日本などへの輸出向けが中心。OEM(相手先ブランドによる生産)拠点としても活用する。シンハ・カメダの資本金は、亀田製菓とシンハが最終的な調整を進めている。

亀田製菓は現在、2013年に完全子会社化したタイカメダを通じて、輸出向けの米菓を生産している。タイカメダがサムットプラカン県で操業する工場の生産設備が老朽化していることから、生産機能を段階的にシンハ・カメダに移管。今年10~12月をめどにタイカメダを清算する計画でいる。

亀田製菓が同日、明らかにした20年3月期の連結決算によると、タイカメダの売上高は前期比2.8%減の4億2,300万バーツ(約14億3,000万円)だった。

亀田製菓は、23年度までの中期経営計画で「グローバル・フード・カンパニー」を目指す方針を標ぼうしており、20年3月期に26.4%だった海外売上比率を、24年3月期に30.0%まで引き上げる目標を掲げる。20年3月期に日本国内の米菓売上高が連結売上高1,038億円の8割を占めたが、31年3月期までに海外事業を含むそれ以外の事業との比率を50%ずつとすることを視野に入れている。

現在は中国、ベトナム、米国などに生産拠点を展開。19年1月には、カンボジア工場でオーストラリアとニュージーランド向けの米菓の生産を開始。同年11月にはインド工場が稼働し、今年1月に「柿の種」の現地版「KARI KARI(カリカリ)」の販売を同国内で始めた。

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