【ミャンマー】汚職のタニンダーリ前首相、禁錮30年の厳刑[政治](2020/05/25)
ミャンマー南部のタニンダーリ管区裁判所は22日、汚職防止法違反の疑いで起訴された同管区のレイ・レイ・マウ前首相に、禁錮30年と自宅の没収を言い渡した。ミャンマー・タイムズ(電子版)などが伝えた。
ミャンマーの汚職防止委員会(ACC)は昨年、地元の会社への不当利益供与の疑いで、レイ・レイ・マウ被告と同社の幹部3人を逮捕した。レイ・レイ・マウ被告は建設事業を同社に不正に請け負わせたほか、自宅を評価額の6倍以上の価格で同社に売却していたという。
同時に起訴された会社幹部らは、禁錮5~10年を言い渡された。
レイ・レイ・マウ被告は2015年の総選挙で国民民主連盟(NLD)から出馬。当選後、タニンダーリ管区首相に就いた。
ミャンマーで閣僚、管区首相級の政治家が有罪判決を受けたのは、前テイン・セイン政権下の14年、宗教省の予算を家族向けに流用した容疑で禁錮13年の判決を受けたサン・シン元宗教相以来。