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【中国】上海がコロナ対応緩和、マスク着用は継続[社会](2020/05/11)

上海市政府は9日午前0時から、「突発的な公衆衛生事件に対する応急対応」を最低レベルの3級に引き下げた。市内で3月3日以降、新たな感染者(海外からの入国者を除く)が確認されていないことから対応レベルを緩和したが、人が密集する場所でのマスク着用やソーシャル・ディスタンス(社会的距離)の確保といった感染予防策は継続する。

市は対応レベルの引き下げに伴い、マスク着用やエアコンの使用に関する新たな指針を発表した。発熱や鼻づまり、せきなどの症状がある人が医療機関や公共の場に行く際や、地下鉄など軌道交通や長距離バスを利用する際には引き続きマスクの着用を義務付ける一方、人と1.5メートル前後の距離を確保できる場所ではマスクを着用しなくてもよいとした。

オフィスビルや大型ショッピングモール、地下鉄といった公共空間ではエアコンの使用を認める。ただし、換気を徹底し、室内の空気を空調に戻す「還気」システムは使わず、定期的に消毒するよう呼び掛けた。家庭用やタクシーなどのエアコンについても、フィルターを消毒すれば通常通り使用してもよいとした。

一方で、海外からの入国者に対しては引き続きPCR検査を実施し、市外から来た人が小区(集合住宅)に入る際は「健康コード」と呼ばれるスマートフォンのQRコード提示を求める。空港や鉄道駅、地下鉄など人が密集する公共交通機関での体温測定も継続する。

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