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【香港】小売業、販売員がサイト開設で難局打開[商業](2020/05/13)

香港の小売業者の間で、販売員に個人のオンラインショップを開設させて会社の商品を販売してもらい、売り上げを伸ばそうとする動きが出ている。サウスチャイナ・モーニングポスト(電子版)が伝えた。

新手法は、会社側が価格設定や配送管理を行い、販売による利益を得るが、手数料は全て販売員が受け取る仕組み。昨年の香港での社会混乱と新型コロナウイルスの感染拡大による市民の外出控えで打撃を受けている業者の生き残り策だ。

中小企業向けオンラインショップ開設サービスを手掛ける香港ベンチャー企業「掌舖(Boutir)」の呉家嘉(エリック・ン)共同創業者兼最高経営責任者(CEO)によると、同社が運営するプラットフォームでの今年3月の新規登録件数は5,000件と、1月の2,000件から急増した。スマートフォンアプリでオンラインショップを始められるのが強みという。

香港の健康器具小売り大手OTOグループ傘下のOTOボディーケアは2019年12月から掌舖のプラットフォームの利用を開始。既に販売員がオンラインショップ23店を開設した。顧客層別に商品展開を行っているという。

同グループの葉志礼(チャーリー・イップ)マネジング・ディレクターは、オンラインショップ開設以来、月間売り上げが香港ドルベースで「6桁台」に達しているとした上で、「満足している」と述べた。実店舗に関しては、賃貸借契約の更新時に賃料が高止まりしているようなら削減する可能性があるとした。

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