【シンガポール】医療大手ラッフルズ、コロナ禍で45%減益[医薬](2020/04/28)
シンガポールの医療サービス大手ラッフルズ・メディカル・グループが27日発表した2020年1~3月期連結決算の純利益は1,370万Sドル(約10億3,000万円)となり、前年同期から45%減少した。新型コロナウイルスの影響で中国部門の収益が大きく悪化したことが響いた。
売上高は微減の1億2,800万Sドル。EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は13%減の2,060万Sドルだった。
ラッフルズ・メディカルはシンガポールのほか、中国の8都市、他のアジアの5都市で事業を展開している。
中国では新型コロナの影響で一部の病院が閉鎖を余儀なくされたほか、1月に開業したばかりの「ラッフルズホスピタル重慶」の患者受け入れが制限された。シンガポールでは外国人の医療目的での入国が禁止され、外国人の患者が大幅に減ったこともあり、収益が大きく落ち込んだ。
今後については、中国で新型コロナが収束して外来が戻ってきていることが明るい材料になると指摘。シンガポールでは6月1日に自宅待機措置が終われば、業績が回復すると見込んでいる。