【カンボジア】上院でも可決、「非常事態宣言」の根拠法[政治](2020/04/20)
カンボジアの上院議会は17日、非常事態宣言の根拠となる法案を全会一致で可決した。法案は今後、憲法評議会での審議などを経て成立する。成立すれば、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、政府の権限が強化される。クメール・タイムズ(電子版)が伝えた。
非常事態宣言の発動根拠となる法律は5章12条で構成される。非常事態下の公共秩序の維持を目的に、移動や集会、就労の制限などを可能にする。10日には国民議会(下院)が法案を可決していた。
上院の報道官によると、採決前の審議では「宣言の発令によって、政府が国民の人権や自由を奪うことはない」との見解で一致した。同報道官は「同法の目的は国民の命と利益を守るとともに、国の長期的な発展につなげることだ」と話した。